はんこの書体

 はんこって本当に中国の文字のようなものもあるので、その書体がどんなものか分からないですよね。たまに、これって象形文字?といったものまであります。はんこの書体って複雑で覚え難いと思いますので、これをきっかけに覚えてみてはいかがでしょうか?

書体の種類

篆書体(てんしょたい)

 この「篆書」という文字からして読めないですね(笑)篆書体は、もちろん日本の文字ではありません。中国の漢字の起源とされているものです。その歴史はとても古く、同じ文字でも形が違ったりなど中々興味深い文字なのです。秦の時代、さまざまな形をした篆書があまりにも多かったため、秦の始皇帝は「小篆」と言われるものを作り、篆書を統一したのです。また、はんこの文字としても形がさまざまなものに変化していったので、この文字を「印篆」と呼んでいます。篆書と重なる部分が多いのですが、印篆の場合は省略している部分があるようです。読みにくい上にさまざまな形に変化している篆書体は、一癖も二癖もある書体と言えるでしょう。

印相体

 印相体の書体ですが、実は結構歴史が浅い書体の一つです。はんこの書体って、全部中国の古い文字からきているようなイメージがあるのですが、この印相体は明治・大正の時代から使われたようです。印相体は腕利きの職人にはんこを作ってもらえば出世する、といわれているほど縁起の良い書体で、そのため今では多くの人が好んではんこの書体として使っています。縁起が良いということで、運勢占いを行っていた鑑定士たちと考えが一致したため、この印相体がはんこに使われるようになったようです。はんこで運気をよび込むといった開運はんこなどが流行っているのは、こういった背景が関係しているのかもしれませんね。
 ところでこの印相体、一般的な書体として広まったのが通信販売や訪問販売といった販売戦略が大きな要因となっているようです。さまざまな取り決めがあるため、この販売を悪用した会社もあるほどです。いわゆる、悪徳商法といったものですね。しかし、最近では訪問販売法が強化されたためにその数はかなり激減したと言われています。そのため、開運関係のはんこというのがちまたで流行りだしているのかもしれません。もちろん、中には悪用している会社もありますので注意しましょうね。
 印相体のはんこを選ぶときよくポイントとして挙げられるのが、「読めない字で選べ」です。なぜかそういった理由をポイントとしてあげているようですが、これは全く関係ないようなので自分好みの字を選びましょう!その方がはんこにも愛着がわくのではないでしょうか。

古印体

 古い書体を今風に発展させたのが、この古印体です。実際、古代のはんこは今では使い物になりません。まぁ、遺跡から発掘されたはんこで残っているものはほとんど国宝なのでそれを使うことはできないわけなのですが、しかしその文字はとても味があるためはんこの書体として作り上げたようなのです。そのため、中国の書体ではなく古印体は日本の書体となります。このことから、古印体は「大和古印体」と言われているのです。カタカナと同じ理由ですね。篆書体や印相体のように複雑な文字ではないので、読みやすいのが特徴です。シンプルなデザインの書体をお探しなら、古印体ではんこを作ってみるのも良いでしょうね。

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最終更新日:2016/11/14

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